会報「いさな」Vol.21

 


 

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下関くじら食文化を守る会

下関くじら食文化を守る会会長 和仁皓明
私たちの考え方

 下関には「海響館」という、泳いでいるフグの品種収集が全国一、ペンギンの生態観察も日本一、そして世界に数体しかないシロナガスクジラの骨格標本で、全国的有名な水族館があります。
  海響館の出口から一歩外に出ますと、そこにシロナガスクジラの銅像が建っています。この銅像のタイトルには「くじらさん ありがとう」と刻まれています。小学校4年生だった方の書です。何百名もの応募者の中から選ばれました。さらにこのタイトル板には、英語で「Our Gratitude to Whales」、そしてラテン語で「 NOSTRAS GRATIAS BALAENIS」と銘記されています。いずれも鯨への感謝の言葉です。英語はその感謝の気持ちが世界各地、地球全体に広がるように、ラテン語はさらに世代を超えて過去から未来へと継承されていくように、という思いをこめて刻まれているのです。
 下関は、市民挙げて明治以降の日本の近代捕鯨産業を支えてきた街です。私たち「下関くじら食文化を守る会」は、国際捕鯨委員会で1982年に商業捕鯨休止の決議が採択され、我が国が調査捕鯨によって鯨類資源の現状を把握することに傾注するようになってからも、資源の回復を確認しながら持続的な商業捕鯨の再開を支持することを理念として2001年に設立された任意団体です。これまで、下関市の捕鯨の歴史や現状についての啓蒙活動、くじら食文化の再発見のための料理コンクール、機関誌の発行、南極海での鯨類科学調査の成功のための援助活動、さらに長門市など近隣自治体との連携によるくじら食文化の交流活動などを地道に実施してきました。
  このようなくじら食文化を守る活動を地道に続けることが、鯨類を含む水産資源の持続的で適正な活用をめざす我が国の理念を支えることでもあると確信しております。このような私たちの会の理念に共感していただけましたなら、是非会員メンバーとして参加してくださって、共に行動しようではありませんか。

  下関くじら食文化を守る会 会長 和仁皓明

 

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